
オメガ3と筋力、研究から見えてきたこと
階段を上るとき、ちょっとだけ踏ん張りが必要になった。 重い買い物袋を持つと、以前より疲れる。 ゴルフのスイングが、なんとなく弱くなった気がする。
「これって年のせいだよね」と、どこかで納得しながら、でも心のどこかで「このまま進んでいくのかな」と思ったりしませんか。
筋力は、何もしなければ40代後半から少しずつ落ちていきます。これは誰にでも起こること。ただ、その「落ちていくペース」には個人差があって、生活習慣や栄養の取り方で変わってくることが、ここ20年ほどの研究で少しずつ分かってきています。
そのなかで注目されているのが、青魚に多く含まれる脂肪酸「DHA」と「EPA」、まとめて「オメガ3」と呼ばれる栄養素です。
この記事では、オメガ3と筋力の維持に関する研究で分かっていること・まだ言えないこと、そして実際にどう取り入れている人が多いかをまとめました。

オメガ3って、心臓や頭に良いイメージはあるんですが、筋肉とも関係あるんですか?

そうなんです。最近は筋肉との関係を調べた研究が増えていて、私も初めて知ったときは「えっ」と思いました。順番に見ていきましょう。
なぜオメガ3が筋力の維持と関係すると言われているのか
オメガ3(DHA・EPA)は、体の中で「炎症のバランスを整える」働きに関わる脂肪酸です。
ここで少し体の話をさせてください。
年齢とともに筋力が落ちていく原因のひとつに、体の中で「じわじわと続く炎症」があると考えられています。激しい炎症ではなく、自覚症状がないほどの、ゆっくりとした炎症です。この状態が長く続くと、筋肉のたんぱく質を作る仕組みが少しずつ乱れていくことが、研究で報告されています。
オメガ3は、この「じわじわ炎症」を穏やかにしながら、筋肉のたんぱく質合成(筋肉を作る働き)を助けるシグナルに関与すると考えられています。
もっと詳しく知りたい方へ(クリックで展開)
筋肉のたんぱく質合成には「mTOR(エムトール)」と呼ばれる細胞内のスイッチが関わっています。このスイッチは、食事でたんぱく質を摂ったときや運動後に入りやすく、筋肉づくりの司令塔のような役割を担っています。
いくつかの研究では、EPAやDHAがこのmTORシグナルを活性化しやすくする可能性が示されています。また、EPAはとくに、炎症に関わる物質(プロスタグランジンなど)の作られ方に影響し、筋肉の分解スピードを緩める方向に働く可能性があると報告されています。ただし、これらの多くは細胞レベルや動物を使った研究段階であり、人間での効果を確認した研究はまだ少数です。
つまり、オメガ3が注目されているのは「筋肉を直接増やす」からではなく、「筋肉が作られやすい環境を整えるかもしれない」という、間接的な役割です。
ここが大事なところなので、もう一度。
- オメガ3 → 炎症のバランスに関わる
- 慢性的な炎症 → 筋肉を作る仕組みを乱す
- オメガ3 → 炎症を穏やかにしながら、筋肉づくりのシグナルをサポートする可能性
という流れです。

研究で分かっていること、まだ分からないこと
正直に言うと、「オメガ3を飲めば筋肉が落ちない」とは、現時点では言えません。
ただ、「まったく関係がない」とも言えない状況です。
研究はいくつか積み重なってきていますが、「誰にでも同じように」「どのくらい飲めばはっきり差が出る」という段階には、まだ到達していません。人によって差が出やすい・出にくいがあるのが現実です。

高齢者を対象にした複数の研究をまとめて分析したデータでは、オメガ3の摂取が筋肉量や握力の維持と関係している可能性が示されました。特に、もともと炎症マーカーが高めの方や、普段の食事でオメガ3が少ない方で差が出やすい傾向がありました。

じゃあ、普段から青魚をよく食べている人には、あまり差が出ないってこともありますか?

そうですね。すでに十分な量を食事で摂れている方は、サプリで上乗せしても変化が小さい可能性があります。食生活を振り返ることが、まず大切です。
研究で示されている傾向(要約)
| 対象 | 傾向として見られたこと |
|---|---|
| 高齢者(65歳以上) | 筋肉量・握力の維持との関連が複数の研究で報告されている |
| 炎症マーカーが高めの方 | より差が出やすい傾向が示されている |
| 普段の魚摂取が少ない方 | 補うことで変化が見られやすいとされる |
| 運動と組み合わせた場合 | 単独より筋肉合成への影響が大きい可能性がある |
「運動と組み合わせた」研究ってどういうもの?(クリックで展開)
高齢女性を対象にした研究では、筋力トレーニングを行いながらオメガ3サプリメントを摂取したグループと、プラセボ(中身のない偽薬)を摂取したグループを比較しています。結果として、オメガ3を摂ったグループは、筋肉量や脚の力の維持で、わずかながら良い数値を示す傾向がありました。ただし、研究の期間・人数・運動の種類などが研究ごとに異なるため、「どのくらい飲めば確実に差が出る」という結論は、現時点ではまだ出ていません。
「まだ言えないこと」を正直に
- オメガ3だけで筋力の低下を止められるわけではない
- サプリで摂れば必ず変化が出るわけでもない
- 効果の大きさは「元々の食生活」「運動習慣」「年齢」によって大きく変わる
これが現在の研究の正直なところです。
「じゃあ意味ないの?」と感じる方もいるかもしれません。でも、運動をしながら、食事でたんぱく質もしっかり取りながら、炎症のバランスを整える成分として取り入れる——この組み合わせとして考えると、意味のある選択肢になります。

どんな形態がある? fish oil・krill oil・algae oil の違い
オメガ3サプリには大きく3つの「タイプ(形態)」があります。初めて選ぶときに迷いやすいポイントなので、ここで整理しておきます。

フィッシュオイル、クリルオイル、藻類オイル……全部「オメガ3」なんですか?

そうです。DHA・EPAが入っているという点では同じなんですが、原材料と吸収のされ方が少し違います。下の表で比べてみましょう。
形態別 比較表
| 形態 | 原材料 | 特徴 | こんな方に |
|---|---|---|---|
| フィッシュオイル(魚油) | 小型魚(アンチョビ・イワシなど) | 最も研究が多い。コスパが良い。魚臭さが出ることも | まず試したい方・コスパ重視の方 |
| クリルオイル(オキアミ油) | 南極オキアミ | リン脂質型で体への溶け込みが穏やか。魚臭さが出にくい | 胃が弱い方・魚臭さが苦手な方 |
| 藻類オイル(アルジーオイル) | 微細藻類 | 植物由来でDHAが主体。魚を食べない方にも | ベジタリアン・ビーガンの方 |
※ 各形態のDHA・EPAの含有量はブランドによって大きく異なります。購入時は「DHA+EPA合計量」を確認してください。
「リン脂質型」って何が違うの?(クリックで展開)
フィッシュオイルに含まれるオメガ3は「トリグリセリド型」が主流で、クリルオイルは「リン脂質型」が多い構造をしています。リン脂質型は水と油の両方になじみやすい性質があり、体の細胞膜との親和性が高いと言われています。研究では、少量でも血中への吸収率が高い可能性が示されていますが、コストはクリルオイルのほうが高くなりがちです。どちらが「優れている」とは言い切れませんが、胃への負担が気になる方にクリルオイルを選ぶ方が多いのは確かです。
摂る量とタイミングの目安
1日の摂取量
DHA・EPA合計で1日あたり1g前後が、さまざまな研究や機関で目安として紹介されることが多いです。
ただし、筋肉の維持を目的にした研究では、2〜3gを使ったものもあります。「まず試す」段階では1g前後からが一般的です。
⚠️ 血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用中の方は、オメガ3の量に注意が必要です。必ず医師や薬剤師にご相談ください。
タイミング
オメガ3(フィッシュオイル)は「脂溶性」——つまり油に溶ける性質があります。食事中や食後に摂ると、食事に含まれる脂と一緒に体に吸収されやすくなります。
| タイミング | 向いている理由 |
|---|---|
| 食事中(一番おすすめ) | 食事の脂と一緒に吸収されやすい |
| 食後すぐ | 胃への負担が少ない |
| 空腹時 | 吸収効率が落ちやすい・胃もたれしやすい |
とくに夕食は一日の食事の中で脂が多くなりやすいため、夕食中・食後に飲む方が多い印象です。

朝ごはんが軽いので、夕食のときのほうが良さそうですね。

そうですね。一番大事なのは「毎日続けやすいタイミング」なので、自分の食事習慣に合わせて決めるのが長続きのコツです。

他の成分との組み合わせ
オメガ3単独よりも、「一緒に摂ると相性が良い」と言われる成分があります。
たんぱく質(プロテイン)
筋肉を維持するための「材料」はたんぱく質です。オメガ3は環境を整えるかもしれませんが、材料がなければ筋肉は作られません。食事でのたんぱく質摂取を意識しながら取り入れることが基本です。
ビタミンD
筋肉の動きや維持にビタミンDが関わることも報告されています。日本人は不足しやすい栄養素のひとつで、オメガ3と合わせて意識する方が多い成分です。
マグネシウム
筋肉が「ゆるむ」ときに欠かせないミネラル。こわばりや夜中に足がつる感覚が気になる方は、マグネシウムと合わせて補う選択肢として紹介されることがあります。
「組み合わせ」で飲むときの注意点(クリックで展開)
複数のサプリを同時に始めると、もし体に変化があったときにどれが原因か分からなくなります。最初は1種類ずつ、2〜4週間ほど様子を見てから次を追加するほうが管理しやすいです。また、既に服用中のお薬がある場合は、複数のサプリとの組み合わせについて必ず医師や薬剤師にご確認ください。
実際に選ばれている商品と、みんなの飲み方
「どの商品が使われているか」「どんな飲み方をしているか」——iHerbのレビューをもとに集計したデータを、実際の商品とあわせてご紹介します。
商品スペックの優劣を比較するのが目的ではありません。「どんな飲み方の人が多いか」を知ることで、自分のペースを決める参考にしてもらえれば。
California Gold Nutrition フィッシュオイル 100粒(試しやすいサイズ)

California Gold Nutrition, Omega-3 Premium Fish Oil, 100 Fish Gelatin Softgels (1,100 mg per Softgel)
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥1,975
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 37 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜3粒を朝食や夕食と一緒に飲むパターンが多い。1日2粒が推奨量だが、半量や3粒など各自で調整する声も。
- 「朝1粒、昼1粒飲んでいる」
- 「朝食と夕食に合わせて量を調整」
- 「1日1粒のみ使用している」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠60%
- 3錠以上20%
- 2錠13%
- 半量7%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 食後50%
- 朝25%
- 昼12%
- 空腹時12%
- 飲みやすい、魚の後味がない
- ボトルが大きく携帯が不便、複数錠の服用が煩わしい
- 最大1日用量に達するため複数カプセル必要
- 効力が低いため(1/3の効力なので3錠必要)
- 医師の推奨に従う
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 肌50%
- 疲労28%
- 足の攣り・筋肉28%
- 気分・ストレス22%
- その他17%
報告された体調の変化・副作用
- なし76%
- 最小限のげっぷと味覚残留3%
- 魚のゲップ(稀)3%
- 魚の臭い・後味あり3%
California Gold Nutrition フィッシュオイル 240粒(コスパ重視・続けやすい大容量)

California Gold Nutrition, Omega-3, Premium Fish Oil, 240 Fish Gelatin Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥4,296
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 36 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日2〜3粒を朝食・昼食・夕食時に分けて飲むパターンが多い。食事と一緒に摂る人が大半で、半量から始める人もいる。
- 「朝1粒、昼1粒飲んでいる」
- 「朝に飲む、食事なしでも問題ない」
- 「1日2回、食後に1オンス飲んでいる」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠53%
- 3錠以上27%
- 2錠13%
- 半量7%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 朝42%
- 食後33%
- 寝る前8%
- 昼8%
- 空腹時8%
- 食事と一緒に飲むと飲みやすい
- 飲みやすく、魚の後味がない
- 1日1錠で高濃度(1100mg)を摂取できる、飲み込みやすい形状
- potencyが低いため複数必要
- カプセルサイズが中程度で飲みやすい、臭いがほぼなく魚のゲップがない
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 足の攣り・筋肉42%
- その他37%
- 肌26%
- 気分・ストレス21%
- 疲労21%
報告された体調の変化・副作用
- なし69%
- ゲップと製品の味が時々する(最小限)3%
- ごくまれに魚のげっぷ3%
- 軽い魚の味3%
- 魚臭/後味3%
NOW Foods オメガ3 フィッシュオイル 100粒

NOW Foods, Omega-3 Fish Oil, 1,000 mg, 180 EPA - 120 DHA, 100 Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥1,382
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 45 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜2粒を食事と一緒に飲む方が多いです。カプセルは大きめですが、水で飲むと飲みやすいという声があります。
- 「1日2粒飲んでいます」
- 「毎日スプーン1杯を何年も続けています」
- 「食事と一緒に1粒を毎日飲んでいます」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠57%
- 2錠29%
- 3錠以上14%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 食後73%
- 昼9%
- 朝9%
- 空腹時9%
- 飲みやすい
- 医師の推奨
- 粒が大きい
- 粒が大きいが飲みやすい
- サイズが大きすぎず、ソフトジェル形状で飲みやすい
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 肌54%
- 足の攣り・筋肉31%
- 疲労27%
- その他23%
- 気分・ストレス19%
- お通じ4%
報告された体調の変化・副作用
- なし69%
- 吐き気2%
- 時々魚の後味がある2%
- 魚臭いげっぷ2%
NOW Foods ウルトラオメガ3 フィッシュオイル 90粒(高濃度タイプ)

NOW Foods, Ultra Omega-3 Fish Oil, 90 Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥2,981
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 60 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜2カプセルを朝食時や夕食時に摂取する方が多い。脂肪分のある食事と一緒に飲むと良いとの声もある。
- 「朝1粒、夕食時に1粒飲んでいます」
- 「朝食か昼食時に1錠、脂肪分のある食事と一緒に」
- 「就寝前に飲んでいます」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠62%
- 2錠27%
- 3錠以上12%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 朝51%
- 寝る前16%
- 昼16%
- 食後16%
- カプセルサイズがやや大きいが飲みやすい
- 粒のサイズが適切で飲みやすい
- 1つのソフトジェルで済むため利便性が高い
- カプセルが大きすぎず飲みやすい
- カプセルが小さく飲みやすい
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- その他50%
- 肌32%
- 足の攣り・筋肉26%
- 疲労18%
- 気分・ストレス13%
- 睡眠5%
報告された体調の変化・副作用
- なし70%
- ゲップで魚の味がすることがある(稀)2%
- 小さくて奇妙な味2%

同じ「フィッシュオイル」でも、1粒あたりのDHA・EPAの量が違うんですね。

そうなんです。「1日〇粒」と書いてあっても、DHA+EPAが何mg摂れるかはブランドによって全然違います。選ぶときは「1日あたりのDHA+EPA合計」の数字を見るのが一番確実です。

注意点と、向いていない方
こんな方は特に注意を
- 抗凝固薬・抗血小板薬を服用中の方: オメガ3は血液の固まりにくさに関わる働きがあります。薬との組み合わせによって影響が出る可能性があるため、必ず主治医に相談してください。
- 魚アレルギーの方: フィッシュオイル・クリルオイルは原材料が魚・甲殻類です。藻類オイルは植物由来ですが、購入前に成分表示をご確認ください。
- 手術を控えている方: 手術前は一時的に摂取を止めるよう医師から指示が出ることがあります。
魚臭さが気になる場合
フィッシュオイルで多い「戻りゲップ」や魚臭さは、
- 食事中・食後すぐに飲む
- 冷蔵庫で保存する
- 腸溶性コーティングタイプを選ぶ
で軽減されやすいです。どうしても気になる方は、クリルオイルや藻類オイルへの切り替えも選択肢のひとつです。
「まず食事から」という視点も大切に
オメガ3は、サプリより前に「食事で摂れるか」を考えることが基本です。
| 食品 | DHA+EPA量の目安(1食あたり) |
|---|---|
| サバ(塩焼き 80g) | 約2,000〜2,400mg |
| イワシ(丸干し 1尾) | 約700〜900mg |
| サーモン(切り身 80g) | 約700〜900mg |
| マグロ(赤身 80g) | 約100〜200mg |
週に2〜3回、青魚を食べられている方は、食事でかなりの量を補えています。サプリは「食事で十分に摂れていないかも」と感じるときの補助として考えると、より現実的な使い方になります。

筋力の低下が急に進んでいる、日常生活に支障が出ているという方は、サプリで対処する前に医療機関への相談をおすすめします。サルコペニア(加齢による筋肉量の低下)の診断は、食事やサプリだけでは対処できない場合もあります。

自覚症状の境界線って、なかなか自分では判断しにくいですよね…

そうですね。「なんとなく弱ってきた」という段階では、生活習慣の見直しから始めることが多いですが、「急に」「短期間で」という変化があれば、早めに専門家に相談するのが安心です。
まとめ:オメガ3と筋力の維持、どう考えればいい?
- 年齢とともに筋力が落ちていく背景には、「じわじわ続く炎症」が関係している可能性がある
- オメガ3(DHA・EPA)は、その炎症のバランスを整えながら、筋肉づくりのシグナルを助ける可能性が研究で示されている
- ただし「飲めば確実に筋肉が維持できる」と言える段階ではなく、運動・たんぱく質摂取との組み合わせが大切
- 食事で青魚を摂れていない方や、炎症が気になる方には取り入れる意義がある選択肢
- 選ぶときは「1日あたりのDHA+EPA合計量」を確認し、食事中・食後に飲むのが基本
オメガ3は「これさえ飲めばOK」ではありませんが、「筋肉を維持したい」という方の生活習慣の一部として、相性のいい栄養素のひとつです。まず食事を見直しながら、必要に応じてサプリで補う——この順番で考えると、無理のない取り入れ方ができると思います。
※ 症状が続く場合・お薬を服用中の方は、医師または薬剤師にご相談ください。 ※ 本品は医薬品ではありません。病気の予防・治療を目的としたものではありません。
よくある質問
Q. オメガ3(DHA/EPA)は筋力の低下に関係しますか?
A. 年齢とともに進む筋力の低下と、体の炎症バランスの関係が研究されており、オメガ3はその炎症に関わる脂肪酸として注目されています。複数の研究で筋肉量や筋力の維持との関連が報告されていますが、「誰でも確実に差が出る」という段階ではなく、運動や食事との組み合わせが重要です。
Q. 1日どのくらいのDHA+EPAを摂ればいいですか?
A. DHA・EPA合計で1日1g前後が多くの研究や機関で目安として紹介されています。筋肉維持を目的にした研究では2〜3gを使ったものもありますが、まずは1g前後から始めるのが一般的です。血液をサラサラにする薬を服用中の方は必ず医師にご相談ください。
Q. フィッシュオイルはいつ飲むのがいいですか?
A. オメガ3は脂に溶けやすい性質があるため、食事中か食後すぐに飲むと吸収されやすいとされています。空腹時は吸収効率が落ちやすく、胃の負担にもなりやすいため、食事と一緒が基本です。
Q. フィッシュオイル・クリルオイル・藻類オイル、どれを選べばいいですか?
A. 研究データの豊富さとコスパではフィッシュオイルが一般的。胃が弱い・魚臭さが気になる方にはクリルオイル。ベジタリアン・ビーガンの方や魚アレルギーが心配な方には藻類オイルが選択肢になります。どれを選ぶ場合でも「1日あたりのDHA+EPA合計量」を確認して選ぶのが大切です。
Q. オメガ3と一緒に摂るといい栄養素はありますか?
A. 筋肉の「材料」としてたんぱく質が最も基本です。加えて、筋肉の動きに関わるビタミンD、筋肉がゆるむのを助けるマグネシウムとの組み合わせが意識される場合があります。複数を一度に始める場合は1種類ずつ試すことをおすすめします。
参考文献(クリックで展開)
- Smith GI et al. Dietary omega-3 fatty acid supplementation increases the rate of muscle protein synthesis in older adults. Am J Clin Nutr. 2011.
- Dupont J et al. The role of omega-3 in the prevention and treatment of sarcopenia. Aging Clin Exp Res. 2019.
- NIH Office of Dietary Supplements – Omega-3 Fatty Acids Fact Sheet for Health Professionals. https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-HealthProfessional/