
疲れが抜けにくくなってきたと感じたら
「20代の頃は、翌朝には疲れがリセットされていた。それが今は、月曜日の疲れが木曜まで残っている気がする」。
そういった感覚、年齢を重ねるにつれて覚えがある方は多いのではないでしょうか。
この「回復の遅さ」に関わる成分として、近年注目されているのがコエンザイムQ10(CoQ10)です。体の中でエネルギーをつくる仕組みに深く関わっており、しかも年齢とともに自然に減っていくことが分かっています。
この記事では、CoQ10と年齢からくる疲れやすさの関係を、研究データと実際のユーザーの飲み方を交えながら整理します。「自分に合うかどうか」を判断するための情報として読んでいただければと思います。

コエンザイムQ10って名前はよく聞くんですけど、正直「エネルギーに関係する何か」くらいのイメージしかなくて……。

そのくらいのイメージで最初は全然大丈夫ですよ。記事を読み終える頃には「ああ、だからあの疲れ感なのか」と思えるはずです。順番に見ていきましょう。
CoQ10が減ると、体の中で何が起きているのか
体を動かすには「エネルギー」が必要です。そのエネルギーは、食べたものを材料にして細胞の中でつくられています。
CoQ10は、そのエネルギーをつくるための「部品」のひとつです。細胞の中にある小さな発電所のような場所(ミトコンドリア)で働いていて、エネルギーをつくる一連の流れを助けています。
ここで問題になるのが、CoQ10の体内量は20〜30代をピークに、年齢とともに少しずつ減っていくという点です。

心臓や筋肉など、エネルギーを多く使う場所ほどCoQ10が豊富に分布しています。そして、研究データでは40〜50代以降にその量がはっきり低下することが報告されています。

じゃあ、回復が遅くなるのって「気のせい」じゃなかったんですね……。

「気のせいじゃないかもしれない」という話を、もう少し掘り下げてみますね。
もちろん、疲れが抜けにくい原因はCoQ10だけではありません。睡眠の質、食事、ストレス、運動不足など、複数の要因が絡みあっています。それでも「体がエネルギーをつくる能力」に関わる部品が年齢とともに減っていく——という事実は、知っておく価値があります。
もっと詳しく:ミトコンドリアとCoQ10の役割(クリックで展開)
細胞の中には「ミトコンドリア」と呼ばれる小さな構造体があり、ここで食べ物の栄養素(糖や脂肪)を酸素と組み合わせてエネルギー(ATP)に変換しています。CoQ10はこの変換の流れ(電子伝達系)の中で、電子を次の段階に渡す「橋渡し役」を担っています。CoQ10がなければ、この流れが滞ってエネルギー産生の効率が落ちます。体内で合成できる成分ではあるものの、合成量は20〜30代をピークに低下するとされ、40代以降はその低下が顕著になるというデータがあります。また、スタチン系薬(コレステロールを下げる薬)を服用している場合は、CoQ10の合成にも影響が及ぶことが報告されており、服用中の方は医師にご相談ください。

研究で分かっていること、まだ分からないこと
「CoQ10を補うと疲れが取れる」とはっきり言い切れるかというと、現時点ではそこまでは言えません。ただ、いくつかの研究で興味深い傾向は見えています。
体感的な疲労感への関わり
複数の研究で、CoQ10を一定期間補った人たちの「疲れやすさ」や「体のだるさ」に関する自己評価が、補わなかった人と比べて良い方向に変化した、という結果が報告されています。
たとえば、慢性的な疲れを感じている人を対象にした研究では、1日あたり100〜300mgのCoQ10を数週間から数ヶ月補ったグループで、疲労感の指標が変化したと報告されているものがあります。

ただ、被験者の数が少ない研究が多く、「誰でも必ず体感できる」とまでは言えない段階です。体感には個人差が大きいことも報告されています。

じゃあ「効く人と効かない人がいる」ってことですか?

そのとおりです。もともとCoQ10の体内量が少ない方、エネルギーをたくさん使うライフスタイルの方、年齢が高めの方ほど、変化を感じやすいと言われています。ただし個人差が大きいので、まず試してみて自分の体の反応を確認する、というアプローチが現実的です。
心臓や筋肉の研究では
心臓の働きをサポートする目的でのCoQ10研究は長い歴史があります。特に、心不全の方を対象にした大きな研究では、CoQ10を補ったグループで体力の回復や日常生活の質に関する指標が良い方向に変化したと報告されています。
ただし、これは健康な人の「日常の疲れ」に直接当てはまる話ではありません。あくまで「CoQ10がエネルギーをつくる場所で重要な役割を持つ」という背景知識として参考にしてください。
スタチン薬を飲んでいる方への報告
コレステロールを下げる薬(スタチン系)を服用すると、CoQ10の体内合成が抑制されることがあります。スタチンを飲み始めてから筋肉の疲れやだるさを感じるようになった、という報告があり、CoQ10を補うことで改善したケースも研究で触れられています。ただし、薬との組み合わせは必ず医師に確認してください。
もっと詳しく:代表的な研究の概要(クリックで展開)
心不全患者を対象にしたQ-SYMBIOという臨床試験(約420名、約2年間)では、1日300mgのCoQ10補充により、主要評価項目(心臓関連の合併症や死亡リスク)で有意な変化が見られたと報告されています。また、複数の小規模研究をまとめた解析では、慢性疲労を感じる人や高齢者においてCoQ10補充後に疲労関連の指標が改善する傾向が示されましたが、試験の規模やデザインにばらつきがあるため、「すべての人に効果が期待できる」とは現時点では言えない段階です。出典は記事末尾にまとめています。
ubiquinone(ユビキノン)とubiquinol(ユビキノール)、どちらを選ぶ?
CoQ10のサプリメントには大きく2つの形態があります。初めて見ると「どちらを選べばいいの?」と迷いますよね。
| 形態 | 特徴 | こんな方に |
|---|---|---|
| ユビキノン(ubiquinone) | 酸化型。歴史が長く研究も豊富。体内で還元型に変換されて使われる | はじめてCoQ10を試す方、コスパを重視したい方 |
| ユビキノール(ubiquinol) | 還元型。体内で変換せずそのまま使えると言われる。価格はやや高め | 50代以上で体内の変換力が気になる方、吸収を重視したい方 |

「変換力」って何ですか?

ユビキノンは体内でユビキノールに変換されてから使われます。若い頃はその変換がスムーズですが、年齢とともに少し変換しにくくなることが示唆されています。ユビキノールはその変換ステップを省いた、いわば「すでに使える状態」の形態です。ただ、ユビキノンでも十分という研究もあり、どちらが絶対優れているとは言い切れません。

まず試すならユビキノンから、というのが多くの方の入り口になっています。iHerbでも価格帯が広く選びやすいですよ。
どちらの形態も、脂溶性という性質を持っています。水には溶けにくく、油や食事の脂と一緒に摂ると体に取り込まれやすくなります。この点は、飲むタイミングに関わってくるので後のセクションで詳しく触れます。
もっと詳しく:吸収率に関する研究の傾向(クリックで展開)
いくつかの比較研究では、ユビキノールの方が血中濃度への反映が速い、あるいは少ない量で同等の血中濃度が得られやすい、という結果が報告されています。ただし研究数はまだ多くなく、試験デザインにも差があるため、現時点では「ユビキノールが絶対に優れている」という断定はできません。50代以降で体感を重視したい場合の選択肢として参考にする程度が現実的です。

飲むタイミングと量の目安
食事と一緒が基本
CoQ10は脂溶性なので、食事中または食後すぐに飲むのが吸収を高めるうえで理にかなっています。空腹時に飲んでも体に入りにくいため、食事のタイミングに合わせる習慣をつけると無駄が少なくなります。
どの食事に合わせるかは、生活リズムに合わせてOKです。朝食・昼食・夕食、どのタイミングでも脂を含む食事と組み合わせれば問題ありません。ただし夜遅い時間(就寝直前)は胃腸への負担を考えて避ける方が安心です。
どのくらいの量から始めるか
研究で使われている量はさまざまですが、一般的なサプリメントでは1日100mg前後からスタートするケースが多く見られます。
| 摂取量の目安 | どんな方に |
|---|---|
| 1日 60〜100mg | CoQ10を初めて試す方、まず様子を見たい方 |
| 1日 100〜200mg | 継続的に取り入れたい方、運動量が多い方 |
| 1日 300mg〜 | 心臓や特定の目的で医師の指示がある場合(※自己判断で高用量を摂るのは注意が必要) |
「多く摂れば効く」というわけではなく、体質や目的によって適切な量は変わります。いきなり高用量から始めず、まず少量から試すことをお勧めします。

100mgから始めればいいんですね。期間はどのくらい続けたらいいですか?

研究では、体感の変化が現れるまでに最低でも4〜8週間、多くの場合は2〜3ヶ月かかるとされています。1〜2週間で変化がないから効かない、と判断するのは少し早いかもしれません。

「まず3ヶ月試してみる」という視点が、CoQ10に限らずサプリ全般に共通する考え方です。

他の成分との組み合わせ
CoQ10は単体でも使われますが、目的によって他の成分と組み合わせるケースもあります。
ビタミンEと一緒に
CoQ10は体の中で酸化型・還元型を行き来しながら働きます。ビタミンEはCoQ10の還元(使える状態に戻す)を助けるとされており、一緒に摂ることで相互に働きやすくなる、という研究上の報告があります。
マグネシウムと一緒に
エネルギーをつくる仕組みにはマグネシウムも関わっています。CoQ10がエネルギー産生の「流れ」を助け、マグネシウムがその材料づくりを助ける、という考え方から組み合わせる人も見られます。
鉄分との注意点
CoQ10と鉄分を同じタイミングで摂ると、互いの吸収に影響する可能性があるという指摘があります。どちらも摂る場合は、時間をずらす(例:CoQ10は朝食時、鉄分は夕食時など)のが無難です。

組み合わせで逆効果になることもあるんですか?

大きな問題になるケースは限られていますが、複数のサプリを組み合わせる場合は念のため薬剤師や医師に確認するのが一番安心です。特にお薬を飲んでいる方は、必ず相談してください。
注意点と向いていない方
CoQ10は多くの方が比較的安心して取り入れられる成分とされていますが、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
薬を服用中の方
- ワルファリン(血液を固まりにくくする薬)を飲んでいる方:CoQ10が薬の作用に影響する可能性が報告されています。必ず医師に相談してください。
- インスリンや血糖値を下げる薬を服用中の方:血糖値への影響を示す研究もあるため、確認が必要です。
妊娠中・授乳中の方
CoQ10の安全性に関するデータが限られているため、この時期は医師への確認を強くお勧めします。
胃腸が弱い方
高用量(1日300mg以上)では、胃のむかつきや軟便などが出ることがあります。少量から始め、体の様子を見ながら調整してください。
もっと詳しく:コエンザイムQ10の安全性に関する整理(クリックで展開)
CoQ10は食品(肉類・魚類・大豆製品など)にも含まれており、通常の食事から摂れる量と合わせても過剰摂取になりにくい成分とされています。ただし、サプリメントで高用量(1日600mg以上)を長期継続する場合の安全性データは十分でないため、一般的には300mg以内の使用が推奨されています。薬との相互作用については現在も研究が続いており、特にワルファリン・スタチン・降圧薬との組み合わせは注意が必要です。

実際に選ばれている商品と、みんなの飲み方
ここからは、iHerbで実際に取り扱われているCoQ10商品と、ユーザーの飲み方パターンをご紹介します。商品選びの参考として見ていただければと思います。
まず試したい方向けの選択肢
CoQ10を初めて試す方や、コスパを重視したい方に選ばれることが多い商品です。

California Gold Nutrition, CoQ10, 100 mg, 30 Veggie Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥1,049

Doctor's Best, High Absorption CoQ10, 60 Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥2,030
継続使いで人気の商品
120粒入りで継続しやすく、ドクターズベストはBioPerine®(ブラックペッパー由来の成分で吸収をサポート)配合タイプも選べます。

Doctor's Best, High Absorption CoQ10, 100 mg, 120 Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥3,376

Doctor's Best, High Absorption CoQ10 with BioPerine®, 100 mg, 120 Veggie Caps
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥3,294
みんなの飲み方パターン
実際のiHerbユーザーがどのタイミングで・どのくらいの量を飲んでいるか、サービス独自の集計データです。「他の人はどう飲んでいるか」の参考に。
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 39 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1粒を朝に飲む人が多数。朝食と一緒に摂る、100mgを1日2粒に分ける、という声も。ソフトジェルで小さめなので飲みやすいとのこと。
- 「朝に1粒飲んでいます」
- 「1日1粒。軽い用量です」
- 「朝食と一緒に1カプセル飲んでいます」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠83%
- 2錠8%
- 3錠以上8%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 朝86%
- 食後14%
- 視認性が高く、他のビタミンとの区別が容易である。1日1回の服用で済む
- 飲みやすい
- 100mgタブレットは小さくて飲みやすい、大量の水を飲むか1つずつ飲む
- カプセルが小さく飲みやすい
- カプセルが少し大きいが許容範囲 / 乾燥した場所で保管する必要がある
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 疲労76%
- その他32%
- 肌12%
- 足の攣り・筋肉8%
- 気分・ストレス4%
- 睡眠4%
報告された体調の変化・副作用
- なし44%
- お腹の不調3%
- 不眠3%
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 43 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
100mgを1日1回飲む人が多く、朝に飲む派と夜を避ける派がいます。スタチン系薬と併用する場合も同じく1日1回が一般的です。
- 「1日1回か、必要なら3〜4カプセルまで飲める100mg」
- 「夜に飲んだら夜中に目が覚めたので朝に変えた」
- 「医師の勧めで処方スタチンと一緒に100mgを1日1回」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠81%
- 2錠13%
- 3錠以上6%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 朝57%
- 寝る前14%
- 起床時14%
- 食後14%
- BioPerineが吸収を助ける、ベジキャップであること
- カプセルが小さく飲みやすく、容器から取り出しやすい
- カプセルが飲みやすい
- ゲルカプセルが小さく飲みやすい
- 吸収が良いので少ない錠数で済む
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 疲労61%
- その他32%
- 足の攣り・筋肉14%
- 肌7%
- 気分・ストレス4%
- 睡眠4%
報告された体調の変化・副作用
- なし16%
- めまい2%
- 夜間の不眠(夜間服用時)2%
- 睡眠が悪くなった2%

みんな食事と一緒に飲んでる人が多いんですね。脂溶性だからってちゃんと意識してるんだ。

そうなんです。「空腹時に飲んでいた」という声も見受けられるので、食事タイミングはしっかり意識したいポイントですね。
まとめ:CoQ10を取り入れる前に確認したいこと
ここまでの内容を整理します。
CoQ10と年齢からくる疲れの関係
- CoQ10は体内でエネルギーをつくる仕組みを助ける成分
- 年齢とともに体内量が減ることが分かっている
- サプリで補うことで疲れやすさに良い影響が出たという報告があるが、個人差が大きく「誰でも確実」とは言えない段階
形態選び
- ユビキノン(ubiquinone):まず試す方にコスパ◎
- ユビキノール(ubiquinol):50代以上で吸収を重視したい方の選択肢
飲み方の基本
- 食事中〜食後すぐ(脂を含む食事と一緒が理想)
- 1日100mgからスタートが多い
- 体感まで最低4〜8週間、続けるなら2〜3ヶ月を目安に
こんな方は医師・薬剤師に確認を
- ワルファリン・スタチン・降圧薬を服用中
- 妊娠中・授乳中
- 血糖値に関わる薬を使用中
「疲れが抜けにくい」という感覚は、年齢とともに誰もが経験しやすいものです。CoQ10はその一因として注目されている成分ですが、生活全体の見直し(睡眠・食事・適度な運動)と並行して取り入れることで、より実感につながりやすいと考えられています。
気になる方は、まず少量から試してみてはいかがでしょうか。

気になる症状が続いていたり、お薬を服用中の方は、ぜひ医師や薬剤師にご相談ください。

この記事がCoQ10を試してみようかどうか、判断の参考になれば嬉しいです。
よくある質問(Q&A)
Q. コエンザイムQ10はいつ飲むのが一番良いですか? A. 脂溶性のため、食事中または食後すぐのタイミングが適しています。朝・昼・夕どの食事でも、脂を含む食事と合わせると体に取り込まれやすくなります。
Q. ユビキノンとユビキノール、どちらを選べばいいですか? A. 初めて試す方や費用を抑えたい方にはユビキノン(ubiquinone)が多く選ばれています。50代以上で体内での変換を気にする方はユビキノール(ubiquinol)も選択肢になります。どちらが絶対優れているとは現時点では言い切れません。
Q. コエンザイムQ10はどのくらい続ければ体感できますか? A. 研究では最低4〜8週間、多くの場合2〜3ヶ月かかるとされています。1〜2週間で判断するのは少し早めです。
Q. コエンザイムQ10に副作用はありますか? A. 通常量(1日100〜200mg程度)であれば多くの方が問題なく使えます。高用量では胃のむかつきや軟便の報告があります。薬を服用中の方(特にワルファリン・スタチン系)は必ず医師に相談してください。
Q. 年齢とともに疲れが抜けにくいのはCoQ10不足が原因ですか? A. CoQ10の体内量が年齢とともに減ることは確認されていますが、疲れやすさの原因は睡眠・食事・ストレス・運動など複数にわたります。CoQ10はその要因のひとつとして注目されている成分です。
※ 症状が続く場合・お薬を服用中の方は、医師または薬剤師にご相談ください。
本品は医薬品ではありません。病気の予防・治療を目的としたものではありません。